2010年 11月 03日
かぼちゃんの誕生日
11月2日はかぼちゃんの誕生日でした!!
かぼちゃんは保護犬ですので、本当の誕生日というのは分かりません。
何歳なのかも分かりません。
2年前の11月2日に我が家の家族になったから、この日がかぼちゃんの誕生日!
今年で4歳!! ということにしています。
かぼちゃんにおめでとうをいう前に、
ずっと気がかりなことがありましたので、今日こそ、その話をしたいと思います。
今年の夏休みに、2度、愛護センターに行ってきました。
1度目は収容された犬の引き出しの様子を見学に。
2度目は、清掃ボランティアに参加する為に。
どちらもすぐに記事にするつもりでしたが、母の入院等で慌ただしく時間が過ぎてしまっていました。
この場に足を踏み入れると、一瞬、心が凍りつくような感じがします。
扉の向こう側。
見ないで済むなら見たくない。
こんな現実なんて、知らないままでいた方が気楽に過ごせるもの。
動物愛護センター。 かぼちゃんに出会う前までは、犬のしつけ教室などをしてくれる所だと思っていました。
まさか、犬猫を殺処分する場所だったなんて。
迷子になって捕獲された犬。
そして一般家庭から持ち込まれた犬猫。
捕獲された犬は、1週間の猶予を与えられ、家族が迎えに来てくれるのを待ちます。
待って、待って、待って、待ち続けて、嘆き悲しみながら、最後はガス室に送られます。
持ち込まれた犬猫は、翌日には殺処分されます。
昨日まで家族だった人に、今日は捨てられ、明日殺されるのです。
検疫室というのがあります。
この部屋に入れられ2週間経って元気だったら、譲渡会に出して貰ったり、
ボランティアの方々に引き出して貰えます。
でも、その2週間は恐ろしく長いのです。
暖房も冷房もなく、臭気でむせ返るような部屋で、恐ろしい伝染病に怯えながら過ごすんですから。
この日は、2週間を無事に乗り切ったこの子を引き出しにきました。
「これから自分の身に何が起きるんだろう?」
恐怖と不安でいっぱいなのでしょう。
側に近寄る人を威嚇するので、繋いである鎖を解くことができません。
預かり母さんが静かに話掛けながら、少しずつ犬との距離を縮めていきます。
「ごめんね。 今まで、たくさん辛いことがあったんだよね。」
「ごめんね。 たくさんいじめられたんだよね。」
「ごめんね。 これからはもう誰も、ひどいことはしないよ。」
「だから、おばさんと一緒に帰ろう!」
「柔らかい布団で寝よう。」
「美味しいご飯を食べよう。」
こうして話し掛け続けること、30分以上。
そして、心を許して貰えたのです!!
こんなに優しい目をしたワンちゃん。
良かったね。 良かったね。
もう2度と、こんな所に戻ってきてはいけないよ。
セッターも一緒に引き出しました。
久しぶりに吸う外の空気は、さぞかし美味しいでしょうね。
それぞれの預かりさんの家に帰って、綺麗にシャンプーをしてもらい、病院で健康診断を受けます。
幸せになるんだよ。 応援しているよ。
預かり母さんがあの犬に掛けた言葉を、
この中にいる全ての犬達にも掛けることができたら、どんなにいいでしょう・・・・。
ごめんね。 怖かったでしょう。
ごめんね。 辛かったでしょう。
ごめんね。 淋しかったでしょう。
私と一緒に帰ろう。
暖かい布団で眠ろう。
美味しいご飯を食べよう。
でも、ごめんね。
もうみんな、あの扉の奥に、消えてしまいましたね。
こんな思いをして、愛護センターからやってきたかぼちゃん。
4歳のお誕生日を迎えました。
ずっとずっと、かぼちゃんの笑顔が見られますように。
かぼちゃんとつーちゃんの毎日が、ただただ、穏やかな幸せでありますように。
悲しい思いをする動物達が、少しでも減りますように。
かぼちゃん、お誕生日おめでとう!
昨日も沢山のポッチンとコメントをありがとうございました。
預かり母さんが引き出したワンちゃんは、「ちーばくん」と名付けられ、
赤い糸を見つけて、今は幸せにとっても暮らしています。
良かった、良かった!
毎日大勢の方に応援を頂き、恐縮しています。
お一人お一人のコメントにお返事ができなくて本当にごめんなさい。
みなさんから頂くコメントは、私の宝物です。
これからも、のんびりとやっていきます。
どうぞ、宜しくお願い致します。
最後まで読んでくれてありがとう!
ポッチンの応援も、どうぞ宜しく!
↓1ポチ ↓2ポチ
にほんブログ村
by kabosu112
| 2010-11-03 09:05
| かぼすのこと